パチモン未満 ホンモノ以下

今でこそ減っているが
一昔前は結構キワドイ仕事してた。

まぁ時代が許してたってことかな σ(´Д` )


いやいや何カッコつけてんだかw

時代も何も誰も許してないと思うぞ。
ホント申し訳ない (人;´Д`)


しかし思い返すと
本当にヒドイお仕事結構やりました。

そのうちのいくつかをご紹介。


1.ロボット犬

某メーカーの
AIらしきものが搭載された
犬の形のロボットが
発売されたときふと思った。

「これの玩具作ったら売れるんじゃ・・・」


時間も金も
かけてる余裕がないので
中身は電動の犬の玩具。

トコトコ歩く

立ち止まる

口を開いてワンワン鳴く

よくおもちゃ屋さんの店頭で
実演してるヤツね。


とりあえずデザイナーに
ロボットっぽい
犬のデザインしてもらって
大慌てで金型作成。

その間3カ月の超突貫工事。


そいつを銀色に塗りたくって

「ロボット犬」

として売り出したら
アホみたいに売れた ( ꒪⌓꒪)


作った俺が一番アホだが・・・買う方も買う方だw

どんな人があんなに買ってくれたんだろ σ(´Д`;)


二足歩行ロボ

某自動車メーカーから
自立二足歩行するロボットが
発表されたころ、
たまたまその姿を見た自分は

「これの玩具作ったら・・・以下略」


ギミックから作ってる時間がないので
中国から歩くロボットの
玩具を取り寄せて
デザイナーに渡して

「アレに似てるロボットを
 コレのサイズに合わせて
 デザインしてください。
 ただしコピーはダメです!
 インスパイアされるのは勝手ですが・・・」


数日待つと
絶妙な匙加減の微妙なロボットが!

大慌てで金型作成進行して
4か月後発売!


これがバカみたいによく売れた (;꒪⌓꒪)

作った俺が一番バカだが・・・
以下略w


育成ゲーム

日本全国で育成ゲームが
売れまくったころ。

そうあの「たま〇っち」が
一番売れてた時代。


俺たち雑玩屋はこぞって
香港のLCDゲーム工場から
類似商品を仕入れてた。

「来週空輸で〇〇に
 恐竜の育成ゲームが1万個入荷するらしい」

「10日に××が5万個抑えてるらしいよ」


もう既に相場が出来上がってて
あれは不良が多いとか、これは売れないだとか
業界挙げてのやりたい放題。

中には明らかに一線超えてて
デッドコピーまがいのものに手を出す
業者も出る始末。


そんなブームの最中
香港から究極の商品の案内が・・・

育成する動物はゲーム内で選べる。

恐竜、鳥、果ては人間まで
好きなものを育てるがヨロシイ!


ウチは勝負に出て1万個を即発注!


これが全く売れなかった Σ(꒪⌓꒪;)
仕入れた俺が一番バカだが・・・

この件に関してはバカは俺一人!
他にバカがいなかったので大損したw

在庫として
倉庫に積み上げられた育成ゲームは
韓国人経由でロシア人の手に渡るという
数奇な運命を辿って
大層な金額の損害と共に
ウチの倉庫から消え去った。


当時あの手の仕事が大当たりした時は
何とも言えない高揚感に包まれて
楽しくてね (´,,•ω•,,`)

言ってみれば
競馬で大穴取った時みたいな・・・


もうここ最近は
この手のお仕事してないので
勘が鈍って
とてもじゃないけど無理無理 ヾノ ; -д-`)

おとなしく変形ロボでも作って
余生を過ごしますw


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