先日フードバトロンに絡めて
少しだけ「何故商品が売り場に入らないか」
というお話をさせてもらいましたが
実はその理由って少しわかっているんですよね。
おそらく大きな理由が問屋さんの
立ち位置の変化(´・ω・`)
その昔まだまだ呑気だった頃
問屋は問屋、メーカーはメーカー
という住み分けが出来ていた時代
ウチのような三流メーカーの商品も
コンビニやら一部の大手量販店の売り場が
確保できていた時代もあったんですよ(´_ゝ`)
というのも輸入業者を含めた
メーカーの数が今ほどなく
数に限りがある売り場の棚をめぐる
戦いにおける競争率は
今よりぐっと低かったんですよ
体感倍率で言うと今の1/3くらいかな
ところがあるタイミングで
売り場作りを担う問屋の方々が
気が付きました
「自分のところで商品開発して
売り場おさえれば
今より儲かるんじゃないの?」
正にその通り!('ω')ノ
良いところに気が付きました。
自分で中国に買い付けに行って
自分が管理している売り場に卸せば
納期やら在庫やらコントロールしやすいわ
利益率は飛躍的に上がるわで良いことづくめ
かくしてし各大手問屋さんは
ほぼ全部メーカー兼問屋さんとなって
利益率の高い自社商品を
自分が管理している売り場に入れ始めます。
最初の頃は商品開発や品質管理に
不慣れだった彼らも
大手小売りの厖大な販売量をバックに
経験を積み重ねるうちに
あっという間にレベルアップ
我々三流メーカーをしのぐ
生産管理能力を身に着け
ちょっとしたメーカーに変貌していきます。
こうなると一番あおりを受けるのが
大した進歩もなく
十年一日のごとく同じようなクオリティの
似たような商品を作り続けてきた
我々三流メーカー(´・_・`)
もともと限りある売り場は
まず季節商材やら特設やら
流行りのキャラクターやら
色々な売り場を作って
次にB、Tを始めたとした
大手一流メーカーの商品を差し込む
残ったスペースを
流通のメインを張る
問屋兼メーカーの商品が奪う
いよいよ余ったスペースが我々三流に!
いやもうこれね蜘蛛の糸ですよ
地獄の餓鬼にたらされた一筋の蜘蛛の糸
見た目もヨロシクナイ
三流メーカーの商品たちが
1本の蜘蛛の糸を目指して
押し合いへし合いしてる訳です。
フードバトロンの発売時期って
ちょうどそんな現在のシステムが
ほぼ完成され始めた頃だったと思います。
言い訳するつもりもないですが
おそらくどうやっても売り場に
並ぶことはなかっただろうな
という見当は付きます。
そんなフードバトロン
ブログ上では「ク〇商品」と呼んでますが
実は嫌いな訳がない
嫌いなら100万円単位のお金かけて
わざわざ中国から仕入れたり
することなんてありえません。
惚れこんだからこそ仕入れようと思うのです。
ただね・・・
悲しいかな結果が全てなんですよね
経営者の目線から言うと
「売れない商品は全部ク〇」
愛すべき売れない商品に
囲まれて死ぬくらいなら
好きじゃなくても売れる商品を
売って生き延びたい
そんな志の低いところが
我々三流のリアルです。
というわけで緑と黒の市松模様のような
売れ筋に似通った商品や
ヒット商品の類似品が
売り場に山ほど登場しちゃうけど
笑って許してあげて欲しいな
なんせみんな必死なんですよ。
ちなみに一部の売り場の方々は
さらに気が付いちゃいました
「自分で中国から仕入れて自分の売り場に・・・」
そう、もう問屋も経由しないの
中国生産工場→日本のお店
ほぼ中間業者無し(実際は最低限ありますけどね)
の直行列車が既に一部で走り出している今
俺ら三流メーカーの商品の販売店舗なんて
ますます減る一方です(-_-;)
大事にしてくれないと絶滅しちゃうぞw
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