昔の変形ロボットのお話 - 金型どこ行った?

色々と興味がありそうな方も多そうなので
父から聞いた昔の変形ロボットのお話を。


その昔、昭和60年頃だったでしょうか。
株式会社ヒーローは大々的に
変形ロボットを作っていました。

当時はまだまだ国内生産。

たとえばコレとか

その点数たるや
なかなかのモノで、
いまでは想像できないくらい。
ご存知の方、それどころか自分よりも詳しい方も
多数いらっしゃいますが
鳥、爬虫類、昆虫、動物等々の一連のシリーズは
全て並べるとなかなかの迫力でした。
(一部はこちらでも紹介させてもらいました)


で、よく聞かれるのですが

「その頃の金型使って
 もう一回生産すれば?」


これがですね・・・
どこに行ってしまったやら
よくわからないんですよ (´・ω・`)


金型と言えば会社の資産。
どこに行ったかわからんとはけしからん!


ホントおっしゃる通り (ノω< ;)

ウン千万と投資した当時の金型は
跡形もなく消えさってしまいました・・・


そこら辺の事情を
父に聞いてみたのですが、
「そもそも見つけたところで
 返してもらえるかどうか」
みたいな微妙なニュアンス (・×・)


その当時、金型は
投資してオーナーとなる人はいるものの
基本的に生産工場に付随するもの、
そのような考え方になっていたようです。


金型って、
作った後も調整が必要だったり
修理が必要だったりするので、
定期的なメンテナンスが欠かせないのですが、
そのメンテナンスを
コスト負担して行っていたのが生産工場。

長期間生産を続けると、
そのうち誰の金型だか
よく分からなくなってしまったり・・・

「金型返して欲しけりゃ金払え」

みたいな理不尽なやり取りになったり・・・


言ってみれば

「生みの親より育ての親」

違うか?w


そんな事情もあり、
父に当時の金型を取り戻したい
というような話をすると
なんかムニャムニャした話になってしまって・・・


ちなみに一部の金型は
国内の他所のメーカーさんが使用して
つい最近まで生産してました。

これに関しても誰の所有物かウヤムヤ。

表立ってクレームを付けないところを見ると、
こちらにもつつかれると痛い腹があるのだろうなと
想像はつきますがw


また、一部の金型は
台湾をルーツとする玩具工場
CHAMPION CROWNにわたり、
台湾製の変形ロボの黎明期を彩りました。

その辺りの事情はまた回を改めて・・・


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