改めて父に聞いてみたのですが、
ウチの会社、過去数度
結構なピンチがありました。
そのうちのひとつが今回のお話。
株式会社ヒーロー名義で
輸出のお仕事を頑張っていた頃、
アメリカの某社(S社としておきますか)から
変形ロボットの大型案件を受注。
S社からはその前数年にわたって
結構な数量の注文をもらっていたので、
安心して国内下請けの
某社(A社としておきます)にて生産開始。
ところが、
S社から日本国内の輸出商社向けに
発注時に開かれるはずのLCが
待てど暮らせど開かれず。
LCって要は支払いを約束する書類。
発注元の会社に何かあっても
お支払いを約束する
銀行からの保証。
お支払いの保証はないものの
生産は順調で、
倉庫にはどんどん荷物が積みあがっていく。
実はその頃アメリカでは
どのような状況になっていたかというと、
ウチの商品とほぼ同じ商品を
台湾や香港から既に輸入してた ( ꒪⌓꒪)
父曰く
「あいつら絶対にウチの商品持って行って
コピーさせたんだぜ」
ウチの会社のアメリカ不信は
この頃からの伝統とでも言いましょうか、
未だにウチの父、
アメリカの人の事をあまり良く言いません |д・)
結局、輸出商社は倉庫代に耐え切れずに
このままでは商品を差し押さえられてしまうと
LCなしでウン億円分をアメリカに輸出。
ところが直ぐに集金できないどころか
集金の目途も全く立たず・・・
輸出を仕切っていた商社の社長は
「うちはもうダメだからさ、そっちも覚悟しておいてよ」
って、覚悟できるかそんなもん! ヽ(`Д´)ノ
英語が話せない父は
通訳と一緒にニューヨークへ。
S社と交渉の末、
S社のパッケージに入った変形ロボットを
そのまま現地の現金問屋に叩き売ることの了承を得て
どうにか倒産を免れました。
実はこの騒動の陰で、
ウチの会社に見切りをつけたA社は
ウチの会社と共同開発したはずの金型を使って
別の商社とヨーロッパ向けの
市場を開拓してた Σ(●ω●;)
ヨーロッパのトイショーに
展示するところまでは、
ウチの会社も入っていたのに・・・
(このA社は、パチモン変形ロボット好きの皆さまがご存知の某社。
既に無くなってしまいましたけどね)
一方ウチの会社は
散々もめた挙句、手切れ金として
A社から12点分の金型をぶんどったw
どうやらこの12点ではないらしい、記録がなくて('Д')
その12点の金型を売り飛ばした先が
当時業界ではそこそこ有名な台湾人(B社)
台湾でB社が生産した変形ロボットを
国内向けに販売したものの
思ったほどは売れず・・・
当初の予定より注文が来ないことに
しびれを切らせたB社社長が
金型を転売した先が
CHAMPION CROWNでした。
はぁ・・・ようやく前回の話につながった ε=(‐ω‐;;)
この話、もう少し続きます |д・´)
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