なんかすっかり夢がなくなっちゃったよな - 雑玩屋さんのお話

30年くらい前は雑玩屋の商売は
眼と鼻でやるもんだと相場が決まってた。


売れるものを見ぬく眼
金の匂いがする場所をかぎつける鼻

この二つがあれば
一財産築くのもそうそう難しい話じゃなくて
現に独立して始めたばかりの人が
何本かヒット商品取って
あっという間にのし上がっていくのも
何回も目撃してきた


その雰囲気はまさに賭場

※画像はイメージです

業界の方々もただモノならぬ
雰囲気を醸し出していて
一見してカタギらしからぬ人も多々


オオモノヤはスーツ着て仕事してないと怪しい人
雑玩屋はスーツ着て仕事してると怪しい人
たまにスーツ着てると
「あれ?今日何があるの?」

どこか倒産しようものなら
トラックで倉庫に乗り付けて
自分のところの商品じゃないものまで
全部積み込んで帰っちゃう人

朝出社してタイムカード押して
そのまま仲間の業界人と雀荘に夕方までいる人

で仕事してないから夜は元気なもんだから
毎晩のように上野や錦糸町に繰り出す人

割り振りになった
売れ筋の納品数に納得がいかなくて
怒鳴りあいの喧嘩してる人

午後3時になるとソワソワしだして
大井競馬場に行っちゃう人
(あっこれウチの父ですw)


傍から見てても楽しそうでね
良い時代でした (´ω`)


ところが・・・
最近はおとなしいもんです。

まるで水道局か電力会社みたい


利用した分だけ料金を払ってもらいます!
しかもジワジワ使用量は減っていってるの

昔を懐かしむようになったらおしまいだって言うけれど
当時は万馬券たくさん入ってたんだけどなぁ
カイジなみの一発逆転結構あったんだよねぇ

今はとてもとても・・・

なんか夢のない業界になっちゃったなぁ


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