どうするどうなるスプレー彩色

先日香港のエージェントより連絡が入りました。


好評に売れており定番化している

立体海洋生物図鑑

の入荷が遅れます・・・とのこと。


事情をちょっと聞いてみると
中国国内でスプレー彩色が
進まないのがその原因らしい

以前から折に付け
こちらでも触れている通り
スプレー彩色の工程には
いろいろと問題が多く

塗料を空気と一緒にまき散らす大気への悪影響
残った塗料を水で流す水質への悪影響
作業時に吸い込んでしまう塗料によるワーカーへの悪影響

と三重苦な工程なので
その悪影響を減らすために
スプレー彩色用のブースの設置
スプレー彩色用の自動機器の導入
浄水設備や換気設備の設置
等々工場の設備負担が大きいうえに
さらにはその確認と称して
頻繁に訪れてくる役人との闘いまで
(目的は・・・わかるよね?)

とまぁ結構な厄介者 |д・`)

※画像はイメージです

ただねぇ・・・
スプレー彩色がないと何も作れないんだよね
色塗らないで作れる商品なんて
ホントに少なくて

一部のスプレー彩色の工程は
パット印刷に切り替えたりしてるんだけど
さすがに全てのスプレー工程を
切り替えることもできないし


目先の対処方法は
とりあえずスプレー彩色を
専門の業者にお願いすることらしい

成形が終わったパーツを
彩色の業者に納品して
彩色が終わったパーツを
アセンブルの工場に持ち込む

それぞれの専門業者なら設備も揃ってるし
技術的にも経験豊富


ひょっとすると
中国における中小の玩具工場は
そんな分業体制に
なっていくのかもしれません。


あっ資金も技術も豊富で
なんでも持ってて何でもできる
大手の工場は別ね

まっそんな工場はウチあたりと取引しないけど ( ・⊝・ )


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